運転免許を取得するための選択肢の一つ、合宿は短期間で必要な講習を終えられるというメリットがあります。その反面、利用できる日数が通学よりも短く設定されているので、試験に手間取ると再度費用を払って一からやり直す羽目になるので注意が必要です。
今回は、高知県で合宿免許で受ける試験の種類を紹介すると共に、合格のコツについて解説していきます。
合宿免許で受ける試験の種類
高知県の合宿免許で受けるのは大きく分けて仮免試験と卒業試験の2種類です。仮免試験は路上で運転できる技能を持ち合わせているかどうかを試験官が見極めるテストになります。卒検とも略されることもある卒業試験は既定の学科、技能講習を終えた人が受ける試験です。
どちらも回数に制限はなく、不合格になっても期間内であれば何度でも受け直すことができます。ただし、教習所を利用できる期間は予め決められていて、通学の期限が入学日から1年なのに対して、合宿免許は2週間程度と短めです。
試験を受けられるのは1日に1回までと決められているため、2回以上不合格になると期間内に既定の講習を終えることが難しくなります。合宿では期間をオーバーしてしまった場合、追加で費用を支払うことで延長できるケースも少なくありません。
しかし、高知県内ではエリア内にある全ての教習所で対応しているわけではないので注意が必要です。
延長が認められないと再度数十万円の費用を支払って入学し直すことになるので、一発合格をする気持ちで臨むことが重要になります。
仮免許でスムーズに合格するコツ
第一段階を終えた人が受ける仮免許試験はAT、MT共に合格しやすいと言われています。とはいえ、試験である以上内容次第では不合格になることもあるため、油断をせずに気を引き締めて臨まなくてはいけません。仮免許の試験を受ける上で重要なポイントの一つが緊張感の持続です。
試験は教習所内で行われるため、路上のように運転中に不意のアクシデントが起こりづらい状況で受けられます。教習で習った通り落ち着いて運転をすれば問題はありませんが、繰り返し運転しているルートだからと安心しきってしまう人も少なくありません。
気が緩んでアクセルを踏み過ぎてスピードをオーバーする、一時停止を怠るなどのケアレスミスは大幅に減点されます。信号無視など目に見える違反があった場合、その時点で試験が中止になることもあるので、試験が終わるまでは緊張感を保ち続けなくてはいけません。
ミスによる減点数を把握しておく
運転免許の試験は100点からスタートして、ミスをする度に減らされる所謂減点方式です。仮免の合格基準は70点以上と比較的余裕はありますが、小さなミスも積み重ねればあっという間に70点以下になってしまいます。
減らされる点数はミスごとに決められていて、特に気を付けなくてはいけないのが5km以上のスピード超過による20の減点です。速度超過は5km以下でも10点と大きく減らされるため、常にスピードメーターのチェックを怠らないようにしなくてはいけません。
そのほかにも、まっすぐ走行できずに左右にブレるふらつき運転、合図不履行なども高めに設定されています。ミスを犯さないことが基本ですが、仮免の段階で完璧な運転をするのは難しいのが実情です。項目ごとの減点数を頭に入れておけば、万が一ミスをしても冷静に対処できます。
教習所のコースを頭に入れておく
教習所によって若干の違いはありますが、運転するルートは試験当日に発表されるのが一般的です。繰り返し経験しているいくつかのルートの中から選ぶ形になっているので、それほど気にする必要はありません。とはいえ、通常の教習と試験では勝手が違います。
試験官によっては状況判断能力を確かめるために、不意にいつもと違う道を走るように指示することも珍しくありません。重苦しい試験の雰囲気に吞まれてしまうと、突然の指示に対応できなくなります。どんな要求にも応えられるように、コースを頭に入れておくことが大切です。
卒業試験の合格に必要な対策
合宿免許の最後に行われる卒業試験はAT、MT共に仮免試験よりも難易度が高くなります。これは、教習所内で行われる仮免試験と違って、卒業試験は歩行者や他の車がいる一般道を走行することで予測不能なアクシデントが起こりやすいのが理由です。
地方の道路というと交通量が少ないイメージを抱かれがちですが、高知県は平日の日中でも比較的多くの車が走っています。卒業試験を合格する上で重要なポイントの一つが安全確認です。ここで挙げる安全確認とは、一般道を走行している他の車への配慮だけではありません。
歩行者や障害物など走行する範囲内にある全ての物が対象になります。安全確認は車を運転する時の基本とも言える作業です。路上では小さなミスも大きな事故に繋がるため、確認を怠れば大幅な減点対象になります。目で合図を送るなど隣に座っている試験官が判断しづらい確認行動を取ると、注意を怠っていると誤解されかねません。
試験官にしっかりと伝わるように、指差し確認をしたり必要に応じてオーバーなリアクションを取ることも重要になります。
様々な事態を想定しておく
一般道の走行では、目まぐるしく変わる状況に対応できる判断力と運転技術を持っていなくてはいけません。路上を走行する教習車は免許を持っていないドライバーが運転していることを周囲に知らせるために、ナンバープレートに教習中と表示されています。
そのため、大半のドライバーは教習車に配慮して走行してくれますが、時折割り込みなど悪質な行為をする人もいるので注意が必要です。
例え自分に過失が無くても、試験中に問題が起きれば判断力不足として減点されてしまいます。悪質なドライバー以外にも高知県内には見通しの悪い路地も多く、子供の飛び出しなど様々な場面でアクシデントが起きやすいので油断はできません。
卒業試験ではトラブルは起きないと決めつけるのではなく、起きるかもしれないという気持ちを持つことが大切です。
挨拶と返事の徹底
試験に臨む上で意外と忘れがちなのは挨拶と返事です。挨拶をしない、試験中の指示に対して無言でいるなどの行為は減点対象には含まれていませんが、態度の悪さが結果に影響することもあります。始まる前に自分から挨拶をする、試験を終えたら感謝の気持ちを伝えるといった人としての基本を欠かさないことも大事なポイントです。
体調を整えて万全の態勢で臨む
車の運転は常に気を張った状態なので精神的負担は大きくなります。高知県の合宿免許に参加する場合は、学科・技能講習のスケジュールを確認してしっかりと学び、検定に備えましょう。検定前日は夜更かしや飲酒などをせずに、早めに就寝をして体調を万全に整えた状態で臨むことが重要になります。
合格するために、必要な対策も確認しておきましょう。