合宿免許は、地方の教習所で短期間のうちに免許取得を目指せる方法として若年層を中心に人気が高まっています。特に、夏休み期間中は学生にとって参加しやすく、旅行気分を味わいながら教習を受けられるとあって、教習所によっては募集開始からすぐに定員が埋まることもあります。
今回は、そんな合宿免許の魅力について詳しくチェックしていきましょう。
卒業検定までのスケジュールが組まれているので効率よく教習を受けられる
合宿免許は通学制の教習所とは違い、自分でその都度学科や技能の教習の予約を取ることはありません。教習所側がそれぞれの教習生の希望の車種に応じて卒業までのスケジュールを組んでくれるので、誰でも効率よく免許取得を目指せます。
合宿免許を受け付けている教習所の多くは、AT車の教習が最短で14日で終了するプランを用意しており、大型連休や有給休暇、夏休みなどを利用して参加しやすくなっています。一日あたりの教習時間や休日の有無は、教習所ごとにばらつきがありますので、無理なく教習を続けられるか不安な人は申し込みをする前に確認をしましょう。
例年各地から多くの合宿免許の参加者を受け入れている教習所においては、学科教習の復習ができるパソコンやスマホ用のソフトを用意したり、大人数を収容できる自習室を設けたりしているところもあります。そのため、教習所を卒業してからすぐに運転免許試験場で学科試験を受けたい人は、試験対策のサポートが万全なところを選ぶと良いでしょう。
なお、教習所の方針によっては、原則的に卒業までに一時帰宅ができないところや、宿舎の門限の時間が厳しく設定されているところもあります。そうした中、入所後の生活で不満が出ないようにするには、それぞれの教習所のルールを把握したうえで契約をすることが肝心です。
入校のタイミングによっては教習費用を安く抑えられる
合宿免許は、地域や教習所の規模によりますが、例年五月から十二月にかけて教習生の募集が行われています。例えば、普通車のプランは、五月の大型連休から七月の学生の夏休みの前までに入校の手続きを済ませれば、トータルで二十二万円から二十五万円程度で教習を受けることが可能です。
また、九月の終わりから年末までは、教習所の所在地にかかわらず大学生や専門学生が大きく減少するため、教習費用の値下げに踏み切るところも珍しくありません。合宿免許の申し込みをする時期にそれほどこだわりがない人や、とにかく安く免許取得をしたい人は、早い時期からいくつかの教習所に注目をして、オフシーズンを狙って定員が埋まる前に申し込みをするのがポイントです。
普通車と二輪車の教習をセットで受けられるプランは、時期によって三十万円を超えることがありますが、地元の教習所に通うよりも教習期間を大幅に短縮できるのが大きな魅力と言えるでしょう。教習料金が安くなるタイミングについては、教習所の事情に詳しくない人にとって判断が難しいこともあります。
そこで、全国の合宿免許に定評がある教習所の特徴がまとめられたパンフレットを読み通したり、自分で直接お目当ての教習所に電話やメールで教習費用について質問をしたりするのも有効です。
滞在中は快適な専用宿舎や提携先のホテルに宿泊できる
合宿免許を専門に扱っている教習所の中には、敷地内や近隣に数十人から百人程度の教習生を収容できる専用宿舎があるところが多く見られます。経営状態が良い教習所では専用宿舎内にレストランやフィットネススタジオ、マッサージチェアなど、教習生にうれしい便利な施設や設備が揃っているところもあります。
教習が終わってから快適な時間を過ごしたい人は、専用宿舎の設備の良し悪しや教習生の体験談を参考にしてから合宿免許に申し込むのがおすすめです。一方で、専用宿舎がない教習所は、地域のビジネスホテルと提携をしてシングルやツイン、トリプルなど色々なタイプの部屋を確保しているところが目立ちます。
専用宿舎を利用する場合はビジネスホテルと比べて費用が安くなるケースが多いですが、初めて会う人と相部屋になることもあり、プライバシーやセキュリティが不安という人もいるでしょう。そうした問題をクリアするには、一人ひとりのプライベートなスペースがしっかりと確保されたビジネスホテルを指定できる教習所を探すのがポイントです。
教習所によっては、提携先のホテルの主な部屋の写真や動画をネット上で公開しているところもあるので、空いた時間を使って自分にぴったりの部屋を探してみましょう。
食事提供がある教習所を選べば飲食店を探す必要がなくなる
合宿免許の参加中の食事をどうするかは、免許取得を希望する多くの若者にとって重要なテーマの一つとなっています。合宿免許に特化した教習所においては、教習生だけが利用できる施設内のレストランや食堂が設けられており、滞在中の食事に困ることはありません。
学生がメインの教習所の中には、ご飯のお替りを無料にしているところや、和洋中のバイキング形式のところもあり、好きなメニューを思う存分味わうことが可能です。色々なメディアで話題の教習所では、昼食と夕食の際にご当地メニューが出てきたり、現地で生産された米や野菜を堪能できたりするところもあります。
教習所の周辺の飲食店を探すのが面倒という人や、現地ならではの食事を楽しみたい人は、食事の内容に力を入れている教習所を優先的に選ぶようにしましょう。
様々な種類の割引制度が設けられている
なるべく安く合宿免許に参加をしたい人は、学割やグループ割、団体割といった様々な種類の割引制度がある教習所をピックアップしてみましょう。こうした割引をうまく活用すれば、夏休み期間中をはじめハイシーズンでも三十万円未満で普通車の教習を受けられることがあります。
最近では、地方の教習所をはじめ、合宿免許のメインターゲットとなる学生だけでなく、職業によらず二十五歳以下の人を対象とした大幅な割引を実施しているところもあります。割引金額や対象年齢については教習所によって違いがありますので、申し込み手続きをした後にがっかりしないよう、いくつかの教習所の料金比較をきちんと行いましょう。
『合宿免許が混むのはいつ?混む時期と混まない時期はどちらが良い?』
教習所が交通費の大部分を負担してくれる
遠くにある教習所の合宿免許に参加をしたい時は、全ての教習生に対して交通費の援助を行っているところを見つけましょう。特に、往復で三万円や五万円など高額な交通費の援助を受けられる教習所は、時期によって各地から多くの問い合わせがあるため、余裕を持って資料請求を済ませることが大切です。
また、往路の新幹線や飛行機のチケットの手配は教習生が自分で行うケースが多いので、なるべく運賃が安い時期を見計らって手続きを済ませましょう。
定員が埋まる前にお目当ての合宿免許に申し込もう
合宿免許は、地元の教習所に通うよりもスピーディーかつ費用を安く抑えられるというメリットがあります。また、滞在期間中の宿泊先や食事、往復の交通費まで教習所側がしっかりとサポートしてくれるのも大きな魅力です。
理想の時期に教習を始めるには、興味のある教習所の特徴を調べて、定員が埋まる前に手続きを済ませることが大切です。