合宿免許は座学が厳しくて苦労するという話を聞いて、参加すべきかどうか迷っている人もいるでしょう。合宿免許では技能教習が大変というイメージを持っている人も多いですが、実は座学で苦労している人もたくさんいます。
この記事では合宿免許の座学の特徴をまとめました。合宿免許の座学で失敗しないコツも紹介するので活用してください。
合宿免許の座学とは
合宿免許の座学とは、学科教習と教本に基づく自学自習を指します。合宿免許では学科試験があるので、試験合格のために最初から必死に勉強する必要があります。修了検定のときには学科試験で合格し、基本的な交通ルールを覚えていなければなりません。
修了検定を終えて路上教習が始まってからも、学科教習による座学は続きます。合宿免許の卒業検定の時点では学科試験はありません。しかし、合宿免許が終わって卒業した後、免許センターで免許を申請するときに、筆記試験を受けて合格する必要があります。
そのために、合宿免許後も座学に励まなければならない場合があります。また、学科教習を受けることは修了検定を受けるにも、卒業検定を受けるにも必須事項です。必要な学科教習をすべて受講することが、検定を受けるための条件として定められています。
合宿免許では座学のスケジュールを決めてあるので、取りこぼしてしまうことはありません。ただ、病気などで受講できない状況になるとスケジュール変更が必要になるので、注意が必要です。合宿免許に行くときには体調を整えて、きちんと学科教習を予定通りに受けられるようにしましょう。
合宿免許の座学はいつから始まる?
合宿免許では座学をいつから始めることになるのでしょうか。実は合宿免許は入所手続きをする初日から学科教習が始まるのが一般的です。ただ、初日は手続きとオリエンテーションだけという場合もあります。時間的に余裕を取ってある合宿免許の場合や、都心部から遠くて前日入りしないと到着が夕方になってしまうような立地にある場合は、例外的に初日に座学がありません。
しかし、一般的には1日でも短い期間で合宿免許を卒業できるように、初日から学科教習がスケジュールされています。その方が教習生の費用負担も少なくて済むので、メリットを生み出すためのスケジュール設定になっているとも言えます。
合宿免許と通学免許の座学に違いはある?
合宿免許と通学免許で座学に違いがあるのかが気になる人もいるでしょう。合宿免許の座学が難しいと言われているのは、内容に違いがあるからではありません。免許を取得するために必要な学科教習の項目や内容は、法令によって定められています。
合宿免許だからといって、内容が難しくなっていたり、追加で学ばなければならないことがあったりするわけではありません。MT車かAT車か、四輪車か二輪車かといった免許の違いによって教習の内容は変わります。どの場合でも、座学の内容が合宿免許と通学免許で違うことはないので心配ありません。
合宿免許の座学の厳しいところは?
合宿免許の座学が難しいと言われるのは、勉強する時間が極めて限られているからです。合宿免許では最短で二週間くらいで教習が終了して卒業できるスケジュールになっています。通学免許の場合には1ヶ月~3ヶ月くらいかけて教習所に通って学ぶのが一般的です。
このような期間の長さの違いがあるにもかかわらず、座学で学ばなければならない内容は同じです。短期間で集中して道路交通法などで定められているルールや、基本的な交通マナーなどのたくさんの内容を覚えなければなりません。
特に学科教習では教本に記載されている内容を暗記したり、学科試験で出題されやすい問題のパターンを理解したりすることが必要です。試験対策に苦手意識がある人にとって苦労が多いのは確かでしょう。また、合宿免許ではスケジュールがタイトになっていて自学自習する時間を確保することが難しい場合があります。
朝から学科教習と技能教習が密にスケジュールされていて、座学で学んだことを復習する時間があまりありません。通学免許の場合に比べると復習して試験対策をする時間を取りづらいのが合宿免許の厳しいところです。合宿では土日を挟んだスケジュールになっていますが、土日には教習がおこなわれません。
土日の自由時間にはせっかく合宿に来たのだから観光を楽しみたいという気持ちもあるでしょう。ただ、土日に遊びすぎてしまうと、勉強が追い付かなくて、試験で落ちてしまうのではないかという不安に駆られる人もいます。
旅行を兼ねた合宿免許のつもりで参加した人が、あまりにタイトなスケジュールで座学の負担が大きく、勉強だけの週末になってしまって後悔するということもあるので注意しましょう。
合宿免許の座学で失敗しないコツ
合宿免許の座学で失敗しないコツは試験に合格するという明確な目標を持って勉強することです。合宿免許の学科教習では講義を受ける形が一般的ですが、「試験対策」という目的意識を明確にして、講義をしてくれる傾向があります。
教習所側としては短期間で確実に学科試験に合格してもらうことが必要だからです。多くの教習所では次に入所する教習生がいるので、学科試験に落ちて期間を延長しなければならない人がたくさんいるとキャパシティーを超えてしまいます。
そのため、いかにして座学を攻略させるかを考えて学科教習を行ってくれます。受講生は、まずは真剣に聞いて、学ぶことが大切です。試験対策のキーポイントを話してくれることが多いので、聞き漏らさないようにしましょう。
また、合宿免許の座学で学んだことはすぐにアウトプットすることが大切です。
多くの合宿免許の場所には学科試験のシミュレーションができるシステムが整っています。できるだけ毎日、学科試験のシミュレーションをして問題を解く練習をしましょう。実際に問題を解きながら学科教習で学んでいくと理解が進みやすくなります。
試験に合格するには問題に対して正答を選び出すことが大切です。そのための考え方を体得するには試験のシミュレーションもしながら座学を受けるのが効果的です。
合宿免許の座学は攻略できる
合宿免許の座学は厳しいと言われていますが、試験対策をするという視点を持ち、目的意識を高めて学べば攻略できます。ただ学科教習を聞き流すのではなく、試験で問題の正答を選ぶ力を身に付けるという視点で聴講しましょう。
学科試験のシミュレーションも同時並行でおこなっていくことが失敗しないコツです。合宿免許の座学はスケジュールがタイトですが、誰でも攻略可能なのでチャレンジしてみましょう。